映画「容疑者Xの献身」

皆さんご存知かと思いますが、東野圭吾さん原作の「ガリレオ」シリーズの映画版です。
ドラマ「ガリレオ」での続編、ですね。

容疑者Xの献身 スタンダード・エディション [DVD]

• 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
• メディア: DVD

私はドラマで最初に「ガリレオ」を観てからその原作を読んで、
映画が公開される前に映画原作の「容疑者〜」を読みました。

東野さんの作品はそれなりに読んでいる頃だったので、
けっこうハマって読みました。読み応えがありましたよ。
本当は公開中に劇場に観にいきたかったんですが
気がついたら終わってた、と言う
やっと観る事ができましたよん。

私の感想を簡単にまとめると、原作に忠実に、でも上手に簡潔に作ってるね。
やっぱり原作の方が面白いかな、という感は否めませんが。

なんかね、感想だけ読んでたんだけど、確かにその通り！とか思っちゃった。
・堤さんすごい！
・あの役がダンカンってのはちょっと。。。
・雪山のシーン。。。
・原作に忠実だね　　　　　　　　　　　　　　　　って、トコが。

もともと堤真一さんは演技ウマいし好きだけど、この役はまた、すごいね。
舞台での迫力のある堤さんとは、全然違うスゴさ。
福山と２人のシーンとか、見応えあり過ぎ。
最後の慟哭なんて、もう。。。。。涙なしには観られないですよ。

んで、ダンカン。なぜあの配役？って感じ。
別に悪くはないけどさぁ。

雪山のシーン。。。確か原作にはなかったよね？
まぁ湯川の緊迫した心理を出すのと、
映画としての壮大さや奥行きを出すためなんだろうけど。
ちょっと、もう少しウマく使えればいいのに、とか思ってしまいましたが。

そしてドラマ版みたいな軽い雰囲気ではなく、ちゃんと原作に忠実な重い雰囲気もあって。
ホント堤さんのまとう空気が重いんだよね。すごいな〜空気感まで出してるの。
歩き方とかも、ね。


んで、やっぱりお話としては、納得がいかないの。
まぁこれは原作を読んだ時点からそうではあったんだけどね。

どうして湯川センセが、事実を松雪演じる花岡靖子に言ったのか。
というか、言わなくちゃいけないのか。

事実をはっきりさせなくてはいられない、湯川せんせの性だって言われれば
そうなのかもしれないけど、
でもさ、友達でしょ？　唯一の友達なんでしょ？
それは必要な事だったのかな。

言う事で誰も幸せにはなれないのに。。。。


東野圭吾さんの作品は、あぁ面白かった！って読める物もあれば
こういうふうに気持ちの中に抽象的なモヤモヤ〜が残る物があったりして
同じ人が書いた物だという事に驚きます。

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