7Days Judgement~死神の精度~ 観劇１

初日からだいぶ経ってしまいましたが、やっと観に行けました。

アッキーこと中川晃教さんの、初めての完璧なストレートプレイ。
今までもストレートプレイに出演はあったけど、その中でも何曲かは歌ってましたもんね。
アッキーの最大の魅力である、歌を歌わないのってどうなのか。。。。

伊坂幸太郎さんの原作は好きだし、お知り合いの方々の感想は
たいがい好評だったので楽しみにしておりました。



●7Days Judgement ~死神の精度~
2009.08.26(水)　13時開演
シアタートラム　B列18番

うん、いい舞台でしたよ。
チケットがきた時に気づいていたんですが、最前列の上手端でした。

確か.....(調べてきた)2000年に「農業少女」できてました、トラム。
小さい劇場で、見やすいですよね。

あ、この先ネタバレいきますからね〜
大雑把にいってしまうと、
伊坂さんの原作の雰囲気をちゃんと出したまま、もうちょっと爽やかさというか
前向きになれる気持ちを強調した作品になってました。

私は原作を読んでたので話は分かってましたが、読んでいなくても
ちゃんと説明事項も入ってたんで、分かりやすかったんではないでしょうか。

今回の舞台は、あの短編集の中でもけっこう好きなお話しだったのですが
アッキーが阿久津って聞いてどうするんだろうと思ってました。
だって原作では普通にバカなヤンキーなだけなんだもん。
お話し自体もそんなに長くないし。。。。

そうしたら藤田と阿久津の間のエピソードが作られていて。
話自体の重さ、深さが増してましたね。
もう１ツのエピソードである歌手になった女性の話も
けっこう好きなのですが、うまく盛り込んでましたね。

脚本がうまいなぁと思いました。
あちこちで笑いもあって、観終わった後に
いい舞台を観たなぁって気持ちになれましたよ。

でもちょっと、本当ならもっと対比になる、
重さが表現しきれてないような気もしましたが。。。。
これからもっと深くなるかなぁ？

今日の時点でも十分、完成度は高かったんですけどね。
４人とも、皆さんとても良かったですもの

原作のイメージでは
死神はもっと無表情だったけど、香川さんが演じたからか
ずいぶんと人間くささが強くなってました。

藤田はなんかね、
ドラマ「ごくせん」のおじいちゃんなイメージだったのよね、私。
任侠の人なんだけど、もうちょっと飄々としてるっていうか。
ラサールさんの藤田はごっつい感じでしたねぇ。

鈴木さんはチラシのイメージとは違って、スラッとして
登場回数が少ないせいもあるのか、死神の独特感が出てましたね。
よく通る、素敵な声で。

少し原作とはイメージが違いましたが、それぞれ皆さん良かったです。
香川さんを舞台で観るの、楽しみにしてたんですよ。
上手い人を舞台で観るのは楽しいから。

それにしても、アッキーはすごく良かったですね。
舞台上にはアッキーではない、阿久津くんがいましたもん。
ラサールさん演じる藤田に、まとわりつく子犬みたいでした。
。。。。たまぁに左手がワキワキしてましたが。

アッキー、焦ったシーンで携帯電話を落としちゃいました。舞台の下に。
ちょっと困ってましたが、お客さんに取ってもらう訳にもいかず
自分が舞台の下に降りて、携帯電話を拾ってました。

気になった事、２ツ。
藤田が千葉に打ち明け話をしてる時、阿久津くんが帰ってきて外で話を聞いてるでしょう？
あのとき、洗濯物を持ってないのよね。
どういう設定なんだろう？
時間がかかるからちょっと帰ってきてみた、とか？
そうしたら入りづらい話だったけど、気になるから外で話を聞いてたのかな。。。。

あと、藤田が阿久津くんを助けにきた場面。
藤田、日本刀をかかげて後ろからライトアップされて、カッコいいんだけど。
ちょうど上斜め後ろからライトで照らしてるのがくっきり見えて、
カッコイイ場面なのに、ちょっと興ざめでした。
もう少し上にライトを置いて、ライトが見えないようにして欲しかったかな。


カーテンコールは３回。３回目でラサールさんのしきりでご挨拶。
アッキーと香川さんも一言ずつ。


次に私が観られるのは、前楽。
今回は２度しか観ないけど、もうちょっと回数増やしても良かったなぁと思いました。
きっともっと良くなるこの舞台、次回を楽しみにしておきます

タグ：死神の精度 中川晃教 トラム