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初トラ [FF]

ふふふ。何かというと、初、簡単トラックバック。

ソネットミュージックのサイトでフミヤさんのインタビューページが。
少し文章が載って、そちらへ飛んでいける形かと思ったら、
全文載るの?それっていいのかなぁ。

読みたい人にはすぐ読めていいですけどね。


で、内容。
新曲についてが主なんですが、その主題歌をやらせてもらっている
映画「おにいちゃんのハナビ」の話もいくらか。

先日11日に話の元となった新潟の花火大会をウェブ中継でやっていて。
友達が教えてくれたので、映画「お兄ちゃんのハナビ」の
監督さん、フミヤさん奉納の花火の打ち上げを観る事ができました。
綺麗でしたよ〜



今、君に言っておこう(初回生産限定盤)(DVD付)

今、君に言っておこう(初回生産限定盤)(DVD付)

  • アーティスト: 藤井フミヤ,有賀啓雄
  • 出版社/メーカー: SMAR
  • 発売日: 2010/09/22
  • メディア: CD



藤井フミヤ インタビュー


 藤井フミヤの新曲「今、君に言っておこう」は、新潟県片貝町に実在する、
一発一発に地元の人々の祈願や成就、感謝や奉納の意を託し上げられる花火大会を軸に、
亡くなった妹の夢を実現すべく花火を打ち上げる兄の姿を描いた
映画『おにいちゃんのハナビ』の主題歌。
映画ではジャストなところで静かに流れ出し、人々を更なる感涙へと誘うミディアム・ナンバーだ。
永遠と刹那、はかなさと尊さが、人の真理や摂理を説くかのように優しく響く同曲は、誰もが大切に、
大事に持ち続けなくてはならないであろうことを、アコースティック主体の楽器類をバックに、
傍らで語りかけられているように、実に優しく柔らかく歌い伝えてくれる。
また、映画を観ていない者にも、曲に込められたメッセージや命の尊さ、今の大切さがしっかりと
伝わってくるところは、まさに彼の面目躍如といえる。
そんな新曲を中心にフミヤさんに色々と話を聞いてみた。


■<今>って何気ないけど、実は凄く大切


So-net Music(以下So-net):先日、映画『おにいちゃんのハナビ』の試写を見させていただいたんですが。
案の定、フミヤさんの歌が流れる場面では感動でボロ泣きでした(笑)。


藤井フミヤ:でしょ? 俺の周りでも未だにあの映画を観て、泣いてない人はいないから(笑)。
あの映画は、最初から泣き所の予想がつくんだけど、それでもそこがくると泣いちゃうんだよね。


So-net:かく言う私も見事にハマりました(笑)。
やはり「今、君に言っておこう」は、映画の台本にインスパイアされて作ったんですよね?


藤井フミヤ:実はこの曲の基になるものは、映画の話が来る前からあって。
ここ何作かコラボレーションや他の方から提供された曲を歌うのが中心だったんで、
カウンター的に自分で作った歌が歌いたくなって、デモ曲を作っていたんだよね。
そんな中、まだ発展途上ながら、それを国本監督に聴いてもらったと。
そうしたら、この曲の内容があの映画と非常に合っていたみたいで。
そこから、更に映画とも寄り添うようにディテールを整えていって完成させた感じかな。


So-netそれは意外な。映画のワンシーンワンシーンを彷彿させる歌だったんで、
てっきり最初から映画に合わせて作ったんだろうと思ってました。
では、そもそもの基曲は何を伝えたいと思って作っていたんですか?


藤井フミヤ:この曲って、休みの日に川べりに2人で座っていたら、
風船が飛んでいく光景に出くわして、そこから色々な感情が湧き立っていくって歌なんだけど。
二つ伝えたかった事があって、ひとつは9.11(2001年のアメリカ同時多発テロ事件)のように
普通に出社していった愛しい人が、二度と帰宅してこなかったというはかなさ。
みんな当たり前のように明日はくると思っているけど、そんな保障は何一つないわけで。
例えば、いきなり何かの事故に巻き込まれて突然帰らぬ人になるかもしれない。
俺だって普通に爺さんになれると思ってるけど、実際はそんな確証は全くないし。
そう考えると、<今>って何気ないけど、実は凄く大切なんだって改めて気づいたんだよ。
その<今の大切さ>を意識して生きることと、しないで生きることじゃ、
生きる密度的に全く違うだろうからね。あと一つは、今の自分が居るのは、
過去から色々な天災や疫病や飢饉や戦争や殺し合いがありながらも、それをかいくぐって
先祖代々生きてきた、その奇跡を経てのこと。そんな奇跡と奇跡の凄い出会いの中、
僕たちは居るってこと、それも意識して生きるのと、しないで生きるのとでは、
相手への愛しさや慈しみも違う。そんな大義だったかな。


So-net:それもあっての「今、君に言っておこう」だったんですね。
映画がいささかレクイエム的だったのに対し、この曲は今が歌われてますもんね。


藤井フミヤ:みんな<今を悔いなく生きよう!!>的なことを謳うけど、その根底には
やはりそれらがあるだろうからね。生きていくバイタリティや原動力って色々とあるけど、
やっぱり根本は愛だろうし。愛がなくちゃどう生きたらいいか分らないもん、俺。


So-net:最後はキチンと希望的に<誰もが愛や希望といった風船を必ず持っている>と歌われているし。

藤井フミヤ:そう。だから、裏返すと、“それを離すなよ!!”“見失うなよ!!”ってところも歌ってる。

So-net:ちなみに今回のシングルはM-2も含め、小田和正さんがスーパーバイザーとして関わっているとか?


藤井フミヤ:そうなんですよ。今回の2曲は、小田さんがいなかったら無かったかもしれない。
小田さんのおかげで久々に自分で曲を書くことと真剣に再会できたからね。


So-net:それは?

藤井フミヤ:当初は前作アルバムのコラボレーション企画の一環で、
小田さんに曲の依頼をしたんだよね。そうしたら、小田さんから
「俺はお前に何を書いていいかわからない!」「お前が自分で書いて俺に持ってこい、見てやるから!!」と。
で、曲を持っていったんだけど、もう「小田塾」ってぐらい、持って行っては添削して指導されての
繰り返しで…。ここにきて小田さんから教えてもらうってこともなかなか無いだろうから、
貴重だったと思うよ。俺って従順だし、縦社会や先輩をキチンと尊重するタイプだし、
おかげさまでかなり自分を上手く引き出してもらえました(笑)。


■あえて今回は2曲共一発録りで挑んだ


So-net:この曲の凄いところは、例え映画を観ていなくても、命題がキチンと伝わるところだと思うんです。
花火を直接的には出さずに、あえて同じ見上げる視点での風船に倒置していたり。


藤井フミヤ:恋愛だけじゃないことを歌いたかったからね。で、“人間が最も悲しい時って
どんな時だろう?”を考えるに、<やっぱり愛しい人が死んでしまった時だろうと。
物が壊れたり、無くなったりも確かに悲しいけど、死んでしまうと、
やはりもう二度と会えないわけだから。やっぱりこれは究極の悲しさだよ。
そんなただの恋愛に収まらない不変的なことをここでは描いてみたんです。


So-net:かなり真理や摂理を歌ってますもんね。


藤井フミヤ:より素直に作ったぶん、自分の身近さや等身大さは出てるかな。
あとはサラリとした応援歌にもしたかったし。映画は終わっても、
これからもお兄ちゃんは生きていくわけだし。今回の曲たちは、締め切りや“作らなきゃ!!”の
プレッシャーやヒット曲製造の重圧のない、けっこう自由な環境で作れた。
それもあって全体的に素直にはなったかな。俺の場合、何気なくギターを持って曲を作ると、
自然とこういったテンポのこんな曲調になっちゃうみたいなんだよね。


So-net:伝え方もギターとストリングスを中心としたアコースティック楽器がメインのサウンドで。


藤井フミヤ:元々はギターで作ったんだけど、気づいたらこうなってた(笑)。
実はM-2の「ひとみ」も含め今回は2曲共一発録りだったんです。
しかも、「今、君に言っておこう」の方はストリングスも一緒に。


So-net:ええっ!?意外でした。何故今回あえて一発録りで?


藤井フミヤ:この時代、パソコンで取り込み、そこでエディットして作り上げるのが
普通じゃないですか。そこに何か唱えたかったんだろうね。
だけど、レコーディングの際のスタジオはかなり緊張感が漂ってたよ。
みんな“自分のミスでやり直しをさせられない!!”って責任感と覚悟に満ちていて。
てっぺいちゃん(カールスモ―キー石井)がスタジオに遊びに来て驚いてたもん(笑)。
その一発録りならではの雰囲気も感じてもらえると嬉しいですね。
そうそう。実はこの曲のアウトロ(エンディングの演奏のみの部分)って最初は
ほとんどなかったんですよ。だけど、映画のエンドロール用に急遽付け足して。
それが結果的には楽曲をもう一度走馬灯のように振り返らせたり、思い返させたりする
効果が見えたんで、作品の方にもアウトロを足したんです。
このような映画との相乗効果や得たものもこの曲には多々入ってる。


■「ひとみ」は男女の距離間を凄く考えた


So-net:M-2.の「ひとみ」の方は淡々としつつ、沸々としたものを伺わせるナンバーですね。


藤井フミヤ:こちらはショートムービーのように絵が思いきり浮かぶものを作りたくて。
そのように絵が浮かびやすい単語をあえて選んで作ったし。
そうそう。この曲の「同じジーンズのままで」って箇所。
ここは、けっこうスタッフと<ジーンズを今風にデニムと称するか><ジーンズのまま称するか>で
迷ったんだよね(笑)。正直、歌詞も時代と共に困るものも沢山出てきて。
特に携帯電話。この扱いには困る。携帯電話のせいで、今や人を探している場面は、
かなり描写しにくいからね。だって今の時代、「君の居場所が分らない」なんて、
着信拒否か、電波の届かないところにいるか、携帯なくしたかしかないから(笑)。
あと、待ち合わせたのに、すれ違った的な歌詞も書けない。
だけど、この曲の場合はジーンズで良かったと思うよ。
なおさら主人公の不器用さが表れていて。デニムじゃ遊び人っぽいもんね(笑)。


So-net:こっちの主人公はどちらかといったらしょぼんとした感じですよね?


藤井フミヤ:確かに(笑)。この歌で描いたのは、ものすごくそばにいたものが、時間を経て、
ものすごく距離感を覚えるものになってしまったという物語で。
片方の気持ちは近いんだけど、もう片方はかなり離れている、この男女の距離間は凄く考えたかな。
男ってバカなところがあって、よほど嫌われてフラれない限りは、昔の彼女と再会した時に、
“あわよくば昔みたいにもう一度チューでも出来るかも...”、なんて淡い期待を持っちゃうじゃん(笑)?
その引きずり感を上手く醸し出したくて。まだ未練を持ちつつ、駅の改札で見送るところで留めておく。
だけど、これでも今の時代ギリギリだよ。これで家までついていこうものなら、ストーカーって言われちゃう(笑)。
さっきの話じゃないけど、昔は常套句でもあった、<君の部屋の下まで行ってみた>なんて歌、
現在なら「ストーカーだ!!」って引かれかねない(笑)。<君の後をずっと追いかけていた>
だって、「うわっ、キモっ」って言われるだろうな(笑)。


So-net:こちらのバックは、この秋からのツアーで一緒に回る「SLUG&SALT」が務めたんですね。


藤井フミヤ:そうそう。ナント、こちらはギターで作ったのにギターが入っていない(笑)。
これが彼らのこだわりなんだろうね。こちらも一発録りだし。なんか真剣勝負って感じの、
息づかいさえも入ってそうな、あの真空パック感がいい。ドラムの屋敷豪太さんなんて、
普通の生ドラムとシンセドラムを合わせたドラムキットでリアルで叩いてたからね。
間のダブっぽいものもリアルで叩いてましたから。

So-net:そんな彼らと回る全国ツアーが秋から始まりますが、どんな感じになりそうですか。


藤井フミヤ:どちらかといったらムーディで雰囲気や歌を重視した感じで、
けっこう大人っぽい感じになるんじゃないかな。ビートも8ビートではなく、
4ビートや16ビートが中心になるだろうし。
今までの僕の代表曲もSLUG&SALTなりのアレンジで挑む所存です。
しかも、絶対に「オリジナルの方が良かった」なんて言わせない。
“うわっ、このパターンもグッとくる!!”と思わず言っちゃう、そんなライヴを心がけて挑みます!
 楽しみにしていて下さい。


●Text/池田スカオ和宏


藤井フミヤ(フジイフミヤ)

1962年7月11日、福岡県生まれ。83年「チェッカーズ」にてデビュー、92年末に解散。
93年、1stソロシングル「TRUE LOVE」が200万枚を超えるセールスを記録。
シンガーとしての精力的な音楽活動に加え、他アーティストへの楽曲提供、ドラマ出演、
アートなど、枠にとらわれずに多方面に活躍の場を広げ、フミヤならではの独自のポジションを確立した。
2008年、デビュー25周年&ソロ15周年をを迎え、ソロキャリアを集大成したアニバーサリーベスト『15/25』や、
槇原敬之、奥田民生、ゴスペラーズ、常田真太郎(スキマスイッチ)等豪華アーティストが参加した
初のコラボアルバム『F's KITCHEN』をリリース。
年末には10年連続となる日本武道館カウントダウン公演を成功させる。
2009年9月にはコラボアルバム第2弾『F's シネマ』をリリース。
そして、映画『おにいちゃんのハナビ』(2010年9月25日全国ロードショー)の主題歌
、 「今、君に言っておこう」を2010年9月22日リリースする。
詞曲共に自身が手掛けるのは2007年以来3年ぶりとなる。
オフィシャルサイト
http://www.fumiyafujii.net/



タグ:藤井フミヤ
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